『絞り染-布に咲く花-』
春季特別展「絞り染-布に咲く花-」
会期:平成30年3月3日(土)~7月16日(月・祝)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日(ただし、3月21日(水・祝)は開館)
絞り染は、布の一部を糸で絞る、括る、縫い締める、板で挟むなどして、染液の浸透を防いで染める技法です。防染したい部分をひとつひとつ絞った後、染液に浸し、染め終わった布を解きほぐすと、模様が布の上に花開きます。
日本に現存する最古の絞り染は正倉院や法隆寺の宝庫に残されており、江戸時代には木綿の普及に伴って庶民へと浸透していきました。とりわけ、絹に染める「京鹿の子」で知られる京都と、木綿に染める「有松・鳴海絞り」の名古屋は、日本でも有数の産地として興隆しました。さらに、近現代になると、表現の幅広さから作家達にも取り入れられ、従来の技法を生かして現代的な作品が生み出されていきます。
本展では、明治から昭和にかけて日々の衣服として用いられてた絞り染による着物や、現代の作家達による大型の絞り染作品をご紹介します。地道な工程を経て開花する、絞り染の世界をお楽しみください。
〈併設展示〉
第2展示室 濱田庄司作品
第3展示室 古伊万里そばちょこ
《関連イベント》
◇記念講演会◇
「いまなぜ民藝か?」
講師:鞍田崇氏(明治大学理工学部 准教授)
日時:6月10日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇呈茶◇
担当:大阪日本民芸館友の会有志
日時:6月10日(日) 11:00~16:30
会場:大阪日本民芸館・渡り廊下
料金:500円(お抹茶とお菓子付)※別途入館料が必要、予約不要。
◇みんげいゼミ(少人数制の講座)◇
「日本の絞り」
日時:4月1日(日)14:00~15:30(13:30開場)
講師:安藤宏子氏(絞り染作家)
会場:国立民族学博物館・第3セミナー室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇絞り染ワークショップ―藍で手拭いを染めよう―◇
日時:7月1日(日)【午前】10:00~12:00 【午後】14:00~16:00
講師:小川裕惠氏(染色家)
会場:大阪日本民芸館・中庭、会議室
定員:各回10名(要予約)
参加費:1500円(別途大阪日本民芸館入館料が必要)
※エプロン、ビニール手袋を持参の上、当日は汚れてもいい服装でお越しください。
◇みんげい市◇
若手の作家による、陶磁・木工・染織などの展示即売。
日時:5月12日、13日 10:00~17:00
会場:大阪日本民芸館正面入り口・中庭などの無料スペース
入場料:無料
◇はじめての「民藝(みんげい)」第三回◇
初心者の方に向けて、分かりやすく解説します。
日時:4月15日(日)14:00~15:30(13:30開場)
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇ギャラリートーク(学芸員による展示解説)◇
3月17日(土)、25日(日)、4月7日(土)、22日(日)
5月19日(土)、27日(日)、6月2日(土)、17日(日)、7月8日(日)、14日(土)
各回:14:00~14:30
参加費:無料 (※別途入館料が必要、予約不要)
◇万博記念公園の植物で絞り染をしてみよう◇
日時:3月25日(日)、4月22日(日)、5月19日(土)、6月17日(日)、7月8日(日)
14:30~15:30
会場:大阪日本民芸館・渡り廊下、中庭
参加費:無料(別途大阪日本民芸館入館料が必要、予約不要)
共催:万博記念公園 自然観察学習館
※初めての方でも簡単に体験できます。なお、布はこちらで用意します。
当日は汚れてもいい服装(あればビニール手袋持参)でお越しください。