春季特別展「菓子木型の世界-美をかたどる-」関連イベント
記念講演会
「近代の工芸と『模様』―富本憲吉と柳宗悦を中心に―」
講師:土田眞紀氏(帝塚山大学講師)
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。》
講師プロフィール:
1960年、大阪生まれ。大阪大学文学部美学科卒業。大阪大学大学院文学研究科西洋美術史専攻博士課程単位取得退学。三重県立美術館学芸員(1987~1999年)を経て、現在、帝塚山大学文学部非常勤講師。
第一〇回倫雅美術奨励賞受賞。専門分野は柳宗悦を中心に東西の近代工藝・デザイン史、工藝論。
主な著書に『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』(株式会社 草風館、2008年)がある。
講演内容:
装飾文様は古くから世界各地で建造物や工芸品等を彩ってきたが、近代の日本では「図案」として輸出産業や日本文化の一翼を担う重要な分野として位置づけられるようになった。一方、富本憲吉や柳宗悦は「図案」の代わりに「模様」という言葉を用い、それぞれに「模様」をめぐって独自の制作活動や思索を展開した。近代の日本における「工芸図案」の変遷を経て、富本や柳は「模様」にどのような意義や価値を見出したのだろうか。
日時:6月4日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
菓子木型を使った和菓子の実演
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。》
講師:福寿堂(大阪府豊中市) 中西造氏
日時:6月4日(日)
①13時~13時20分 ②14時~14時20分
③15時~15時20分 ④16時~16時20分
会場:大阪日本民芸館
みんげいゼミ
◇「菓子木型っておもしろい」 <定員に達しました>
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました》
講師:中山圭子氏(株式会社虎屋 虎屋文庫専門職)
講師プロフィール:
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。和菓子のデザインの面白さにひかれて、卒論テーマに「和菓子の意匠」を選ぶ。
現在、株式会社虎屋取締役 虎屋文庫専門職。著作に「事典 和菓子の世界」 (岩波書店) 「江戸時代の和菓子デザイン」(ポプラ社)、 「和菓子のほん」(福音館書店)などがある。
講演内容:
日本で四季折々の風物をモチーフにした菓子木型が作られるのは、今から300年以上も昔の元禄時代のこと。以降、落雁を代表に、木型でかたどられた菓子が、年中行事や冠婚葬祭など、暮らしの様々な場面で使われてきました。今ゼミでは、菓子木型の歴史を振り返りつつ、日本独自の意匠の魅力、職人の技の見どころ、木型に込められた人々の思いなどを皆さんと探ってみたいと思います。
日時:4月16日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第3セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:40名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇はじめての「民藝(みんげい)」第一回 「民藝のはじまりと柳宗悦」
講演内容:
民藝とは、大正末に思想家の柳宗悦(1889-1961)と陶芸家の河井寬次郎(1890-1966)、濱田庄司(1894-1978)が生み出した新しい言葉です。彼らは、地方の人々が日常生活で使う道具に類まれな美を見出し、これを民衆的工藝、縮めて民藝と名付けました。その後、柳らは自らの見出した物を世間に広く伝えるべく、各地での講演や美術館の設立など様々な活動を展開していきます。
今回の講座では、民藝運動の中心人物である柳宗悦の思想と生涯を辿りながら、民藝という言葉のはじまりを紐解くことで、その意味を改めて見直していきます。
「はじめての民藝」講座は、「民藝とはなにか」という、素朴で奥深い問いについて、学芸員が分かり易く解説をいたします。どうぞお気軽にご参加ください。
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:6月25日(日)14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
春季特別展ギャラリートーク&ミニワークショップ
開催日:3/18(土)、3/26(日)、4/8(土)、4/23(日)、5/6(土)、5/28(日)、6/10(土)、6/18(日)、7/1(土)、7/16(日)
時間:ギャラリートーク 14:00~14:30
ミニワークショップ 14:30~15:30(随時受付、一回につき10分程度)
※申込不要、民芸館の入館料が別途必要
◇3月18日(土)開催◇
春季特別展「菓子木型の世界-美をかたどる-」初回ギャラリートークを行いました。梅も見ごろを迎え春の訪れを感じられ、三連休の初日とあって万博公園もにぎわいを見せていました。
ご来館の皆様には、多彩な模様、細やかな彫が施された菓子木型約270点をじっくりとご覧いただきました。
また、ギャラリートーク後には、ミニワークショップが行われ、ギャラリートークに参加された皆様をはじめ、多くの方にご参加いただきました。お好きな型と粘土をお選びいただき、思い思いにマグネット作りをお楽しみいただきました。
次回は3月26日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。
◇3月26日(日)、4月8日(土)開催◇
ギャラリートークとワークショップを行いました。万博公園では桜のお花見に来ておられる方が多くみられました。皆様には学芸員の解説を聞きながら、様々な形の菓子木型をゆっくりご覧いただきました。
ギャラリートーク後のワークショップでは、桜や瓢箪、猫などの樹脂の型を使い、マグネット作りを楽しまれました。特に桜は型から抜きにくいため難しいのですが、皆様きれいに作っておられました。
次回は4月23日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。
◇4月23日(日)、5月6日(土)開催◇
ギャラリートークとワークショップを行いました。行楽にはちょうどいい気候となり、万博公園は多くの方々でにぎわい、民芸館にも多くの方がご来館されました。ギャラリートークでは、特別に菓子木型で作られた実物の落雁と金華糖をご覧いただき、参加者の皆様には製作の過程をよりイメージしていただけたようです。
ワークショップでは、菊や紅葉などの樹脂の型でマグネットを作っていただきました。これからの新緑の季節にぴったりな緑色の粘土と紅葉の型で作られた参加者もおられ、とてもきれいでした。
次回は5月28日(日)の14時から開催いたします。ご来館をお待ちしております。