秋季特別展「九州の民藝―受け継がれる技と美―」関連イベント
記念講演会
「九州陶磁の魅力―陶器の美と磁器の美―」
講師:鈴田由紀夫氏(佐賀県立九州陶磁文化館館長)
講師プロフィール:
1952年佐賀県生まれ。1979年九州芸術工科大学大学院修士課程修了。1980年佐賀県立九州陶磁文化館学芸課に勤務し、学芸課長、副館長を経て2010年から館長を務める。
共著・論文 等に『伊万里青磁』、「九州陶磁の意匠的な影響関係について」(『珠玉の九州陶磁展-やきもの王国九州の魅力を伝える-』図録)、「肥前の鉄絵」(『東洋陶磁 第38号』)、「肥前陶器における古武雄の位置づけ」(『江戸のモダニズム 古武雄 まぼろしの九州のやきもの』展図録)、「鍋島デザインのルーツと美」(『誇り高きデザイン 鍋島』展図録)、「九州山口の茶陶について」(『大名茶の時代-薩摩と九州山口の茶陶』展図録)、「日本磁器の精華 有田磁器(伊万里焼)」(『IMARI 伊万里-ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器-』展図録、「陶工から陶芸家へ」(『有田焼創業400年記念誌』)等。
講演内容:
九州の陶磁器生産は16世紀末以降に朝鮮半島からの技術導入により各地で始まりますが、原料の違いから陶器と磁器に分けることができます。唐津焼(佐賀県)、小石原焼(福岡県)、小鹿田焼(大分県)、小代焼(熊本県)のような陶器は素地に鉄分を多く含みざっくりとした土味と大胆な施釉が魅力です。古伊万里(有田焼・佐賀県)のような磁器は白くて透光性のある素地と鮮明な文様に特徴があります。趣味的な茶陶や日用の甕や壺などは陶器で作られることが多く、磁器の場合は食器を中心とします。講演では陶器と磁器のそれぞれの良さと歴史的な変遷、地域ごとのやきものの特徴や暮らしのなかの役割等について解説します。
日時:10月29日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:100名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
呈茶~九州を巡るお茶の時間~
担当:川西万里氏(ティーコーディネーター)
日時:10月29日(日)10:30~16:30
会場:大阪日本民芸館・渡り廊下
料金:800円(お茶とオリジナルお菓子付き)
※別途民芸館入館料が必要、予約不要
協力:graf(http://www.graf-d3.com)
茶*どれかをお選びいただけます
[そのぎ茶] 長崎県 蒸し製玉緑茶 いこい茶 渋みを抑えたまろやかな旨味と後味の甘み
[きつき紅茶] 大分 べにふうき 渋みは少なくマスカットのような果実香が漂う美味しい秋の紅茶。
[めばん] 鹿児島 めばんとは新芽の根元のこと。成長するときに微発酵 台湾茶の東方美人のような香りのお茶
オリジナル菓子
[打ち掛けまんじゅう]
大分の小鹿田焼きの技法、打ち掛けをイメージし蒸し饅頭に柄を施しました。
打ち掛けとは、釉薬を入れたひしゃくを使い、軽く水をまくような動作で部分的に勢いよく打ちつけるように掛ける手法です。
[パートドフリュイ] 大分のカボス・梨を使用した果実のゼリー
[松風] 熊本の日本一うすい伝統の和菓子
みんげいゼミ
◇「九州のやきもの―民藝の視点から―」
《終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました》
講師:梶山博史氏(兵庫陶芸美術館学芸員)
日時:10月1日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇「小鹿田焼後継者に聞く―小鹿田焼の過去・未来・現在―」《定員に達しました》
講師:坂本創氏(小鹿田焼坂本工窯窯元)
日時:11月26日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇「綺麗なものより美しいもの」
講師:井上泰秋氏(熊本国際民藝館館長・小代焼ふもと窯窯元)
日時:12月10日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
◇はじめての「民藝(みんげい)」第二回「民藝運動の広がりと全国の民芸館」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:11月12日(日)14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(※別途入館料が必要)
ギャラリートーク
開催日:9/17(日)、24(日)、10/14(土)、22(日)、11/5(日)、23(木・祝)、12/3(日)、16(土)
時間:各回14:00~14:30
※申込不要、民芸館の入館料が別途必要