展覧会

特別展

秋季特別展「喜如嘉の芭蕉布物語」※終了しました

会期:2023年9月2日(土)~12月19日(火)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日

 芭蕉布とは沖縄で織られている、糸芭蕉の繊維を用いた織物です。戦時中に途絶えかけていた芭蕉布を
復興に導いたのは、沖縄県喜如嘉の平良敏子(1921-2022)です。岡山県倉敷市に女子挺身隊の一員として
訪れていた平良は、戦後しばらく帰郷することができなった時期に、民藝運動の同人であった大原總一郎
(当時の倉敷紡績社長)から織物を学ぶように勧めを受けました。そして彼女は、仲間たちと共に外村
吉之介(倉敷民藝館初代館長)から織物を習い、柳による『芭蕉布物語』に出会います。

 帰郷の際、大原と外村から「沖縄で芭蕉布を織り続けてほしい」という思いを託された平良は、戦後の
喜如嘉で地域の女性たちと共に芭蕉布を復興に導きました。1974年には「喜如嘉の芭蕉布」が重要無形
文化財に、2000年には平良敏子が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、現在では日本を
代表する手工芸品として高く評価されています。
 
如嘉の芭蕉布の歩みの傍らには、大原や外村といった民藝運動の同人たちとの様々な交流がありました。
平良敏子と民藝運動との出会いから始まる喜如嘉の芭蕉布の物語を、この機会にぜひお楽しみください。

関連イベント

イベントのご予約は、大阪日本民芸館(℡ 06-6877-1971)まで、お電話でお申込みください。
9/1まで夏期休館中ですが8/8・10・11と水土日を除き受付可能です。

◆記念講演会「喜如嘉の芭蕉布」 ※終了しました
講師:平良美恵子氏(喜如嘉の芭蕉布保存会会長)
日時:10月15日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約)
聴講料:300円

◆呈茶 ※終了しました
大阪日本民芸館・渡り廊下にて、友の会有志の方々によるお茶とお菓子をお楽しみください。
日時:10月15日(日) 11:00~16:30
◇料金:500円 (お抹茶とお菓子) ※予約は不要です

◆特別ギャラリートーク ※終了しました
講師:平良美恵子氏(喜如嘉の芭蕉布保存会会長)
日時:9月8日(金) 17:00~18:00 (通常の開館時間が終了した後に開催いたします。)
会場:大阪日本民芸館・展示室
定員:50名(要予約)
講料:300円

【みんげいゼミ&ワークショップ】

◆みんげいゼミ「科学から見る芭蕉布 ―芭蕉布材料の観察付き―」 ※終了しました
講師:野村陽子氏(沖縄科学技術大学院大学サイエンステクノロジーグループ)
   小泉好司氏(沖縄科学技術大学院大学イメージングセクション)
日時:10月15日(日) 10:30~12:00(10:00開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約)
聴講料:300円

◆みんげいゼミ「芭蕉布と倉敷 ―大原總一郎・外村吉之助・平良敏子―」 ※終了しました
講師:栗田邦江氏(元倉敷民藝館学芸員)
日時:11月5日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円

◆ワークショップ「芭蕉の苧引き体験」 ※終了しました
講師:平良美恵子氏、他1名
日時:12月3日(日) 13:00~16:00(12:30開場)
会場:大阪日本民芸館
定員:20名(要予約)
参加費(材料費込み)15,000円

◆はじめての「民藝」  ―民芸運動の広がりと全国の民芸館―  ※終了しました
日時:11月26日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円

◆ギャラリートーク
特別展の見どころを、展示室で作品鑑賞しながら、学芸員が解説いたします。
開催日:9/16(土)、24(日)、10/21(土)、29(日)、
    11/12(日)、18(土)、12/9(土)、17(日)
時間:各回14:00~14:30 ※予約は不要です。

※上記イベントは別途大阪日本民芸館入館料が必要です。

※諸般の事情により、やむを得ずイベントが中止、延期になる場合があります。
最新情報は当館ホームページにて確認ください。

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