展覧会

特別展:2025年

大阪・関西万博開催記念 春季特別展 大阪の民藝運動―三宅忠一の眼—【現在は展示替えのため休館中】  

会期:2025年3月6日(木)~7月15日(火)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日

 大阪における民藝運動は、民藝運動同人の三宅忠一(1900-1980)が「日本工芸館」を設立したことをひとつのきっかけとして動き出します。柳宗悦の『工藝の道』を読み民藝運動に参加した三宅は、1950年大阪市に「日本工芸館」を設立し(現在は休館)、日本各地の優れた工芸品の美しさを関西で広く紹介しました。同時に、九州を中心に様々な産地の状況にも目を向け、工芸品の生産と支援にも力を尽くしました。しかし、当時の運動のあり方に疑問を抱いた三宅は、1959年に柳が会長を務める「日本民藝協会」を離れ、「日本民芸協団」を設立しました。以降は日本工芸館と日本民芸協団を拠点に、独自の民藝運動を展開していきます。
 その後、1970年の大阪万博開催の折に、日本民藝館と関西財界有志によりパビリオン「日本民藝館」が出展されます。1972年には建物と収蔵品の一部を引き継ぎ「大阪日本民芸館」が開館し、現在まで国内外の工芸品や作家による新作を中心に蒐集・展示を行っています。
 大阪にはこうしたふたつの民藝運動が存在し、それぞれに独自の活動を続けながら今日に至っています。本展では、三宅忠一から始まった大阪の民藝運動の足跡を、日本工芸館と大阪日本民芸館の作品を通してご紹介します。


関連イベント

イベントのご予約は、大阪日本民芸館(℡ 06-6877-1971)まで、お電話でお申込みください。

◆記念講演会「三宅忠一ともう一つの「民藝運動の道-民衆としての生産者-」

講師:濱田琢司氏(関西学院大学文学部教授)
日時:6月29日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:90名(要予約) 聴講料:300円
◆呈茶
大阪日本民芸館・渡り廊下にて、友の会有志の方々によるお茶とお菓子をお楽しみください。
日時:6月29日(日) 11:00~16:00
◇料金:500円(お抹茶とお菓子)
※予約は不要です(講演後のお時間は混み合います)

◆みんげい市
陶磁器、木工品、染織品などの展示即売
日時:5月10日(土)、11日(日) 10:00~17:00
会場:大阪日本民芸館 正面入口前
※入場無料
毎年たくさんの皆さんにご来場いただいている「みんげい市」を今年も開催します。
関西地方を中心とした作り手達による陶磁器・木工品・染織品などの展示販売を行います。
作り手と直接ふれあいながら、お気に入りの品を見つけてください。

【みんげいゼミ】

◆みんげいゼミ「民藝と個人作家-三宅忠一の事績と柳宗悦の思索-」
講師:島貫悟氏(東北大学大学院国際文化研究科・非常勤講師)
日時:4月20日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第3セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:30名(要予約) 聴講料:300円

◆みんげいゼミ「大阪の民藝運動」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:5月25日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約) 聴講料:300円

◆はじめての「民藝」 「民藝の始まりと柳宗悦」
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
日時:3月23日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円

◆ギャラリートーク 特別展の見どころを、展示室で作品鑑賞しながら、学芸員が解説いたします。
開催日:3/16(日)、29(土)、4/6(日)、26(土)、5/18(日)、31(土)
6/8(日)、21(土)、7/5(土)、13(日)
時間:各回14:00~14:30 ※予約は不要です。

※上記イベントは別途大阪日本民芸館入館料が必要です。
※諸般の事情により、やむを得ずイベントが中止、延期になる場合があります。
最新情報は当館ホームページにて確認ください。

PAGE TOP